12月12日(金)、茨城県立水海道第一高等学校附属中学校の2年生が、東京での企業訪問を行いました。 今回のテーマは、誰もが知っている言葉でありながら、その本質を掴むことが難しい「SDGs(持続可能な開発目標)」。 学校での探究学習をさらに深めるため、今回は生徒たちが掲げるそれぞれのSDGsゴールに合わせ、独自のアプローチで社会課題解決に取り組む企業や団体への訪問をコーディネートしました。
■ 「美しさ」にバリアはない(目標3・8・10)
「福祉」という言葉に、皆さんはどんなイメージを持っていますか? ある班が訪れたのは、都内にある「障がい×美容」をテーマにした企業。 そこは、静かで真面目な福祉施設のイメージとは全く異なる、華やかでエネルギッシュな空間でした。 車いすに乗ったモデルさんが自信に満ちた表情でポーズをとり、視覚に障がいのあるネイリストさんが繊細な技術を披露する。 「障がいがあるから助けてあげる」のではなく、「障がいを個性として輝かせる」。 そんなプロフェッショナルな現場を目の当たりにし、生徒たちは「誰もが平等に輝ける社会」の本当の意味を肌で感じ取ったようです。
■ 孤立する若者に「実家」のような安心を(目標1・11)
また別の班は、親や身近な大人を頼れない若者たちを支援するNPO法人を訪問しました。 都会の片隅にあるその場所は、支援施設というよりも、温かい「実家」のような雰囲気。 住む場所や仕事を失った若者たちが、スタッフと他愛のない会話をしながら、少しずつ社会とのつながりを取り戻していく様子を見学しました。 「貧困や孤立は、遠い国の話だと思っていた」。 自分たちと年齢の変わらない若者が直面している現実にショックを受けつつも、そこに差し伸べられる温かい手の存在に、生徒たちの心も大きく揺さぶられました。
■ コーディネートを終えて
今回の訪問を通じて、生徒たちが持ち帰ったのは、ネットや教科書には載っていない「社会の体温」です。 SDGsのカラフルなアイコンの向こう側には、懸命に生きる「人」がいる。 その事実に気づいた彼らの探究学習は、これからもっと深く、もっと力強いものになっていくはずです。
ご協力いただきました企業の皆様、そして茨城県立水海道第一高等学校附属中学校の先生方、誠にありがとうございました。

